写真フィルムを保存する包材について解説
写真が誕生して170年。これまで膨大な数の写真が撮られ、原板が残されてきました。わが国においても自然災害や戦火を逃れて多くの原板が個人だけでなく、各地の公文書館や博物館、郷土資料館などに残され利用されています。しかし、保存環境が適切でなかったために種々のダメージを受け、使用できないものが多数存在することが分かってきました。こうした貴重な記録が失われていく現状を一刻も早く救済し適切な環境で保存し、利活用を図るべく活動しているのが「日本写真保存センター」です。
今回は写真原板を適切な方法で保存するための中性紙の包材についてご説明します。現物を前にしての解説ですので、多数ご参加ください。
「木村伊兵衛の写真原板は……」
講師:田沼武能(日本写真家協会会長)
名作といわれる木村伊兵衛のスナップ写真の真髄について、ものの見方や捉え方について、師と仰ぐ田沼が語る 名言の数々をお聞きください。
「中性紙の写真包材のすべて」
講師:吉田成(東京工芸大学芸術学部写真学科教授)
フィルムを長期に保存するには、低温低湿の保存環境で酸を含まない中性紙の包材を使う必要があります。包材 を中心に、適切な写真の保存方法を説明します。
「包材メーカーと商社関係者による講習」
講師:㈱コスモス インターナショナル、㈱資料保存器材、
㈱TTトレーディング、日本無機㈱、フォト・ギャラリー・インターナショナル、
ラーソン・ジュール・ニッポン㈱
中性紙の包材とはどんなものか、どこで購入できるのかなど聞きたい内容について、国内の主要なメーカー、輸入業者の担当者が現物を手に紹介します。
このセッションは、無料です。