カンファレンス 印刷マーケット 場所:ワールドインポートマート5F

24日(木) 13:00〜15:00

【PM1】印刷会社と地域活性ビジネス① ~インバウンドとニューツーリズム

<期待感が増すインバウンド・ニューツーリズムの先行事例にヒントを得る>

訪日客数2000 万人を目前に控え盛り上がるインバウンド市場。最近は個人旅行者が増加、国内旅行客に注目される「ニューツーリズム」への参加も目立ち始めた。変化するトレンドを掴み、印刷会社の関わり方と可能性を探る。

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国の重要施策の1つに数えられる「地域活性化」のなかで、交流人口の増加、経済活性化の両面から特に注目されているのが「インバウンド」である。このインバウンドの分野において早くから取り組みをはじめ、様々な知見と成功事例を生み出しているのが、チケット販売で有名な「ぴあ」と地図の会社というイメージがある「昭文社」である。 両者とも、インバウンド事業に取り組む一つの契機となったのは、自社に蓄積された豊富なコンテンツの利活用を模索していた点にある。例えばぴあには、イベントや観光、食に関する情報コンテンツが、昭文社には、地図情報や観光情報があった。それらを今後増え続けるであろうインバウンドをターゲットに再編集し、新しいビジネスを生み出すことを考えた。 その後ぴあは、「JAL×ぴあ日本達人」をはじめインバウンド向けの観光・ショッピング情報を掲載したフリーペーパーを各種発行している。また、その中で得た経験や知識を生かし、インバウンド向け販促キャンペーンの企画運営、中国人やタイ、マレーシアなど、国別クリエイティブのコンサルティングなと事業領域を広げている。 昭文社は、インバウンド向けに、日本観光案内アプリ「DiG JAPAN」を開発、対象国別Facebookページを立ち上げるなど、「旅前」の情報収集に力を入れるインバウンドのニーズに沿うよう、SNSを上手く活用した取り組みに注力している。2015年には社内にインバウンド専用の独立した部署を立ち上げ、中国や韓国、台湾やタイなどの外国人スタッフを採用した。 一方、国内観光の分野で現在注目を集め、今後インバウンド向けにも大きな可能性を秘めているといわれているのが、「ニューツーリズム」である。ニューツーリズムとは、ニューツーリズムとは、従来の物見遊山的な観光旅行に対して、これまで観光資源としては気付かれていなかったような地域固有の資源を新たに活用し、体験型・交流型の要素を取り入れた旅行の形態だ。 近畿日本ツーリストグループのティー・ゲートが運営する「旅の発見」は、ライフスタイルが多様化する旅行者のニーズに合わせ、旅先や日帰りの楽しい過ごし方を提案する、「日本最大級のテーマ別・予約型トラベルサイト」だ。現在1万件以上のプログラムが登録されているが、プランの提供者は旅行会社だけではない。自治体関係機関や地元観光協会、NPOなど、地域の魅力を深く知る様々な提供者がいるため、多彩なプログラムが生まれているのだという。 本セッションでは、自社に蓄積された情報コンテンツをインバウンド向けにアレンジし、うまく利活用しながら先行事例を作り続けるぴあの宮崎氏、昭文社の鶴岡氏、そして、ニューツーリズムの成長を牽引するティー・ゲートの甲斐氏に取り組み内容を紹介していただく。自社に蓄積してきた地域コンテンツを今後どのように活用し、新たなビジネスチャンスの獲得や地域活性の実現を模索する印刷会社にとって、ヒントと刺激に溢れたセッションを開催する。
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このセッションの参加費は、16,200円 です。
お申し込みセッション数によって割引があります。

  • 甲斐聖一
    (かいせいいち)
    ティー・ゲート 代表取締役社長
     1989年近畿日本ツーリスト株式会社に入社。入社後、東京都および多摩・島しょ地域の自治体および外郭団体の公務営業を担当。東京都のオリンピック招致や海外プロモーション等、また市町村自治体における姉妹都市提携や海外行政視察の企画営業に携わる。その後人事部等を経て、2010年10月より株式会社ティー・ゲートにて"「テーマ別・予約型トラベルサイト"「旅の発見」の運営による地域の着地型商品の開発と効果的な流通(販売)促進を支援する事業を推進している。
  • 宮崎裕二
    (みやざきゆうじ)
    ぴあ インバウンド事業開発室 室長
    2005年ぴあ株式会社入社。入社後、5年間に渡ってメディア営業、ソリューション営業、営業企画など営業業務全般に従事。11年にメディア営業部門全般の責任者としてインバウンドメディアを担当。これをきっかけにインバウンド市場の面白さにどっぷりはまる。その勢いのまま13年にインバウンドに特化した事業部門(ジャパンコンテンツチーム)を責任者として立ち上げ。JALインバウンド機内誌「日本達人」、タイ人向けガイド「TOKYO SOI MAP」、訪日観光客向け「夜遊びMAP」などメディアを軸に事業を拡大。15年4月からはインバウンド事業開発室室長として同社インバウンド事業開発の推進・戦略立案全般を担う。
  • 鶴岡優子
    (つるおかゆうこ)
    昭文社 グローバル事業本部 グローバル事業統括部 マーケティング推進課 課長
    1995年昭文社入社。グロービス経営大学院(MBA)修了。WEBマーケティング、SFA導入を経て2009年から経営企画室。ビジョン・経営理念の刷新、戦略立案、アライアンス、広報宣伝を担当。2014年11月サービスインの訪日インバウンド専門メディア「DiGJAPAN!」のマーケティングマネージャー。アプリ80万ダウンロード、Facebook80万人。2015年12月に新たにウェブサイトを公開
  • 上野寿
    (うえのひとし)

    モデレーター
    JAGAT 研究調査部シニアリサーチャー
    1990年に社団法人日本印刷技術協会入社。page事務局に所属、会員業務課、広報・イベント課、マーケティング部などを経て、2005年より広報担当。イベントの企画運営と広報業務全般を行う。2006年度『印刷白書』のリニューアルを行い、以降『印刷白書』の編集に関わる。2012年から研究調査部に配属。メディアの調査・研究とともに自動車旅行推進機構(カーたび機構)とのコラボレーション「観光支援ビジネス研究会」にも携わる。